Android Studioを使って開発を進めていると、起動時やGradle同期中に次のようなエラーメッセージが表示されることがあります:
Permission denied: no further information
一見すると曖昧なこのメッセージですが、主にネットワークアクセスや権限に関する問題で発生します。この記事では、このエラーの原因と対処法を具体的に解説します。
Permission denied: no further information
エラーの全体像
このエラーは、Android Studioが外部のリソース(たとえばGradleのディストリビューションなど)にアクセスしようとしたときに、ネットワーク接続が拒否された場合に出力されることが多いです。
特によく見られるケースが以下のようなものです:
Could not install Gradle distribution from 'https://services.gradle.org/distributions/gradle-8.7-bin.zip'.
Reason: java.net.SocketException: Permission denied: no further information
よくある原因
- Windowsやセキュリティソフトによる通信のブロック
- プロキシ設定の不備
- 管理者権限での実行がされていない
- VPNや企業ネットワークによる制限
- 一時的なDNSやネットワークトラブル
対処法一覧
管理者権限でAndroid Studioを起動
Windowsを使っている場合、Android Studioの起動時に右クリックして「管理者として実行」を選んでください。セキュリティポリシーによっては、これだけでネットワーク接続が許可されることがあります。
セキュリティソフトやファイアウォールの確認
Gradleのダウンロード先である https://services.gradle.org/ への接続がブロックされていないかを確認します。
Windows Defenderの例:
- 設定 > プライバシーとセキュリティ > Windows セキュリティ > ファイアウォールとネットワーク保護
- 「アプリをファイアウォールを通して許可する」→
java.exeやstudio64.exeを許可
プロキシ設定を確認する
社内ネットワークや特定のWi-Fi環境では、プロキシ設定が必要になることがあります。
確認手順:
- Android Studio メニュー → File → Settings(Macは Android Studio → Preferences)
- Appearance & Behavior → System Settings → HTTP Proxy
- 必要な場合は手動設定、不要なら「No Proxy」に設定
VPNのオン・オフを試す
VPN経由でうまくいく場合もあれば、逆にVPNを切ったほうがうまくいくケースもあります。いずれも試してみてください。
Gradleを手動でダウンロードして指定する
どうしてもアクセスできない場合は、公式サイトから直接 .zip を取得し、ローカルパスで指定することも可能です。
https://services.gradle.org/distributions/gradle-8.7-bin.zipを手動でダウンロード- プロジェクトの
gradle/wrapper/gradle-wrapper.propertiesを以下のように修正:
distributionUrl=file:///C:/path/to/gradle-8.7-bin.zip
それでも解決しない場合は
- セキュリティソフトを一時的に無効化して再試行
- Android Studio を最新バージョンに更新
- Windows環境なら、ネットワーク設定の初期化(
netsh winsock resetなど)も検討
まとめ
Permission denied: no further information は、曖昧ながらも「外部リソースにアクセスできない」という状態を示すエラーです。ネットワークや権限周りを見直すことで、多くのケースは解消できます。
特に企業ネットワークやプロキシ環境下では、プロキシ設定とファイアウォール許可の確認が最優先です。焦らず、一つずつ環境をチェックしてみましょう。


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